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2017.12.19

「借入のプレッシャーから解放されるための考え方」

稼ぐキャッシュの額で借入は大きくも小さくもなります。

先日ご相談に来られた社長様との会話です。
「年商1億円で銀行からの借入が4,000万円もある。大きな借入が気になっており、早く完済して身軽になりたい。」とのことでした。
 
私は、「お気持ちは良く分かります。ただ、完済しようと思うから気が遠くなるのではないでしょうか。」とお答えしました。
社長様は、「借りたものを返すのは普通でしょう。」とびっくりしておられましたが、もちろん、借入を踏み倒すことを推奨している訳ではありません。
無借金経営は相当ハードルの高いゴールだとお伝えしたかっただけです。
 
そもそも「借入が大きい。」という表現は抽象的です。何と比較して大きいのかを議論しなくてはいけません。答えのひとつはキャッシュを稼ぐ力です。同じ4,000万円の借入でも、年収300万円の人にとっては大きな借入ですが、年収1億円の人にとっては大きな借入とは言えません。
 
仮に同社が年間200万円しかキャッシュを稼げなかったら、借入を完済するのに20年かかります。
大きな借入です。しかし、年間400万円のキャッシュを稼げば、半分の10年で完済出来ます。
800万円なら5年です。一般的に10年以内に完済できる水準であれば「正常な借入額」と判断されますから、同社の場合、400万円以上のキャッシュを稼いでいれば、借入に対してあまりプレッシャーを感じなくても良いのではないでしょうか。同社は平均して年間300万円程度のキャッシュを稼いでいましたので、追加で100万円を稼ぐことが目標です。
 
社長様も、4,000万円を完済するのは難しく感じるが、年間100万円を追加で稼ぐことなら出来そうだとおっしゃっていました。元々事業家ですから、借入の返済を考えるよりも、キャッシュを稼ぐことを考える方が性に合っているようです。
 
事業を伸ばしながら借入を減らしていくのは相当困難です。
企業ですから、将来的に後継に譲るにしろ、第三者に売却するにしろ、正常な範囲内の借入は存在していても全く問題はありません。
もちろん無借金は理想ですが、借入をゼロにすることが経営の目的ではないはずです。
 
借入の額を急に減らすことは出来ませんが、キャッシュを稼ぐ力を伸ばすことで、相対的な借入額は小さくなります。
 
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